永遠の0

本を読んだ感想

百田尚樹による長編小説。これを原作として、漫画・映画・テレビドラマ化がされている。映画をきっかけに小説を読んでみましたが、小説の方が良いなと思いましたので、映画は見たという方にも是非読んでいただきたいです。
特攻隊として死んだ祖父のことを知ろうとする調査を始めた姉弟が、生き残った祖父の戦友を訪ね話を聞き、祖父の姿を追っていく物語。当初は臆病者と評される祖父の姿に姉弟は戸惑うが、様々な生き証人の話を聞くにつれて、祖父・宮部久蔵の真の姿が明らかになっていきます。
色んな立場や視点で語られながらおじいさんの人物像が作り上げられていく構成が大変面白く、物語にどんどん引き込まれます。
話自体はフィクションではあるが、時代背景は史実に沿って描かれており、太平洋戦争というものの悲惨さ、過酷さを改めて痛感する作品です。また、当時の軍人の物の考え方、日本の雰囲気、戦場での実情等が緻密に描かれており、太平洋戦争を追体験しているようなリアルさがあるため、戦争を知らない現代を生きる人にこそ読んでほしいなと思いました。
国のために死ぬことが是とされた時代において、「生きたい」と願った軍人宮部久蔵の生きざまは、命の重さを感じさせます。

本の説明

著者:百田尚樹
定価:876円+税
ページ数:589P
発売日:2009/7/15

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年1月9日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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