フリーター、家を買う。

本を読んだ感想

有川浩の長編小説。二宮和也主演でテレビドラマ化されたことでも有名な作品です。
新卒で入社した会社を3か月で辞めて自堕落なフリーター生活を送っていた主人公・武誠治が母親のうつ病をきっかけに、自分自身を見つめ直し、一念発起して仕事探しから母親の世話まで奔走する物語です。
誠治が成長していく過程がとても良いです。前半は、実家でゲーム三昧の主人公にイライラしますが、改心して、まっとうな社会人として自立しようと苦闘する誠治の姿を心から応援している自分がいます。自分も頑張ろうと多くの勇気を貰える一冊です。
また、誠治の恋愛模様や父親の態度の変化といった一面も描かれており、とても展開に広がりを持った作品のため、最後まで楽しく読めます。場面の移り変わりも、とても軽快なため、スラスラと読めてしまいます。
登場人物一人一人がしっかりとした人物設定のもと描かれている印象を受けます。そのため、とても個性が溢れており、登場人物間の人間模様が作品に深みを与えており、惹きつけられます。うつ病、近隣住民のいやがらせ、家族の崩壊と扱っている話題はどれも重たいですが、とても明るく前向きな作品です。読後感は、とても気分晴れやかです。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:有川 浩
定価:648円+税
ページ数:395ページ
発売年:2012年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年2月26日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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価格 ¥400