神様からひと言

本を読んだ感想

荻原浩のサラリーマン小説。テレビドラマ化もされた大ヒット作品です。
大手広告代理店を辞め、食品メーカーに転職した佐倉凉平は入社早々の会議で、トラブルを起こしてしまったがために、社内でリストラ要因収容所と目される「お客様相談室」へと異動となってしまう。クレーム処理に悪戦苦闘する凉平であったが、クレーム処理の名人と謳われる篠崎の教えのもと、徐々に成長していく。ーというお話。
凉平が様々なクレームに対応していく展開がとても面白い。篠崎の助けを借りながら、次から次へと降ってくる難題に対処していく様がとても爽快です。ユーモアを随所に含みながら、コメディタッチに軽快に話が進んでいくため、読んでいてとても楽しいです。
また、お客様相談室の一癖も二癖もある同僚が生き生きと描かれていて、面白い。その中でも、なんと言っても篠崎の存在感が大きいです。普段はさぼってばかりだが、謝罪に関してはプロの篠崎のクレーマーとの駆け引きや交渉術の巧みさに感嘆します。実生活の会話術においても非常に参考になる含蓄のある話が多くて、とても読み応えがあります。
とても、話の展開が上手に構成されているため、飽きずにスラスラと読める良質な作品です。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:荻原 浩
定価:686円+税
ページ数:449ページ
発売年:2005年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年2月26日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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