本を読んだ感想

荻原浩のミステリー小説。「レインマンが現れて、女の足首を切り落とす。でも、ミリエルの香水をつけていれば襲われない。」広告会社が香水を売るための販売戦略として、意図的に広めた噂。口コミで瞬く間に広がった噂は、現実となり、足首のない少女の遺体が発見される。ーというお話。
主人公である刑事の名島と、相棒の美人女性刑事・小暮が事件を追う形で物語は進んでいきます。男女二人のコンビがとても良いです。ミステリーでありながら、登場人物の人間模様にもスポットが当てられた作品であり、お互いに警戒しあっていた二人が、捜査を進める中で、信頼関係を醸成していく展開が面白いです。配偶者に先立たれて独身であるという似たような境遇の二人が恋愛関係に発展するかのドキドキもあり、楽しく読み進めることが出来ます。
本筋であるミステリー面もとても良質です。巧みに伏線を回収しながら、二転三転しながら展開していくストーリーはとても面白いです。先の読めない展開で、後半にかけて徐々にスピード感が上がっていくため、最後まで気が抜けません。
また、殺人鬼であるレインマンの狂気がおどろおどろしく描かれており、とても怖いです。レインマンが女子高生を殺していく描写はとてもドキドキします。

本の説明

著者:荻原 浩
定価:629円+税
ページ数:492ページ
発売年:2006年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年2月26日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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価格 ¥300