親指さがし

本を読んだ感想

山田悠介のホラー小説。映画化や漫画化された人気の作品です。
ある事件で、女性がバラバラにされ殺害されたが、そのバラバラになった遺体の左手の親指だけが見つかっておらず、その左手の親指を探すゲームである”親指さがし”を小学生5人が行う。しかし、ゲームが終わった時、そのうちの一人が行方不明となってしまう。
時は経過し7年後、20歳となった彼ら4人は真相を求めて再度動き出す決意をする。そこで、4人は再び、”親指さがし”を行うが、そこから不可解な事件が起こっていく。というお話。
恐ろしい事件が連鎖していく展開がとても怖い。事件が起こるごとに恐怖が増長していき、ゾクゾクします。情景描写もとても上手なので、映像としてイメージしやすく、話に引き込まれます。ホラー要素に加えて、黒幕に迫っていくミステリー的展開もあり、とても読み応えがあります。伏線が繋がっていき、真相に迫っていく展開はとても面白いです。
物語は、子供のころの視点と現在の視点が交錯する形で描かれていますが、二つの時系列の絡ませ方がとても巧みで、物語に深みを与えています。文章もとても読みやすく、展開も小気味よく移り変わっていくため、ゾクゾク感を楽しみながらスラスラと読めます。

本の説明

著者:山田 悠介
定価:495円+税
ページ数:248ページ
発売年:2005年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年3月1日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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価格 ¥300