スイッチを押すとき

本を読んだ感想

山田悠介の小説。舞台化・ドラマ化・映画化された大ヒット作品です。
青少年自殺抑制プロジェクトセンターで働く南洋平。ここでは、少年少女に自らの命を断つ”赤いスイッチ”を持たせて高ストレス環境で軟禁する実験を行っていた。自由を奪われ、孤独感に苛まれる彼らのほとんどはスイッチを押し、死を選ぶのだが、7年間スイッチを押さず、生き続ける4人の少年少女がいた。南は監視員として、彼らを監視する立場にあるのだが、彼らが生きたいと願う理由を聞き、彼らと共に施設から脱出する決意をする。というお話。
追手が迫ってくる緊張感がすさまじく、終始ドキドキしながら読み進めました。足跡が聞こえるかのように一歩一歩迫りくる追手の描写がとても巧みで、次第に話に引き込まれていきます。
そして、子供たちがなぜ生きたいのか、その心の内が明かされるときはとても感動的です。子供たちの心理描写がとても丁寧に描かれているため、思わず涙してしまいます。
独特な舞台設定で展開していく本作は、緊張感あり、感動ありでとても満足度の高い一冊です。衝撃的なラストには驚かされます。文章も読みやすく、軽い気持ちでサクッと読める作品です。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:山田 悠介
定価:590円+税
ページ数:373ページ
発売年:2008年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年3月1日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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価格 ¥400