その時までサヨナラ

本を読んだ感想

山田悠介の純愛小説。
大手出版社に勤める森悟は、仕事一筋で家庭を顧みなかった結果、妻・亜紀との関係性は冷え込み、別居状態で離婚寸前の所まできていた。そんな折、亜紀と一人息子の裕太が列車事故に巻き込まれる。不運にも亜紀は命を落としてしまうが、裕太は奇蹟的に無傷であった。裕太は義父母に引き取ってもらおうと思っていた悟であったが、亜紀の友人を名乗る謎の女性が現れ、事態は思わぬ展開を見せ始める。ーというお話。
本作は家族愛・夫婦愛を描いた心温まる物語です。謎の女性・宮前春子が現れたことをきっかけに、徐々に悟が家庭の大切に気付き、裕太への愛情を醸成していく過程が丁寧に描かれております。仕事にしか興味がない前半の悟には全く共感できませんが、家事を覚えながら徐々に変わろうとする悟の姿はとても感動的です。
また、ミステリー的な展開もあり、とても面白いです。謎に少しずつ迫っていく展開はとてもワクワクします。ホラー要素も多少混じっており、面白いです。
小気味よく場面が移り変わっていくため、とても楽しく読み進めることが出来ます。感動的展開あり、ミステリー的展開ありでとても満足度の高い作品です。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:山田 悠介
定価:600円+税
ページ数:364ページ
発売年:2017年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年3月1日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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価格 ¥300