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肩ごしの恋人

本を読んだ感想

第126回直木賞受賞作である唯川恵の長編恋愛小説。テレビドラマ化されたほか、韓国で映画化され日本でも上映されました。
恋愛体質で、自分が幸せになるためにはとことん男に積極的な結婚3回目の「るり子」と恋愛にのめり込むことが出来ない自立したシングルOLの「萌」。共に27歳で幼馴染の二人は、性格や考え方は全く対照的だが親友同士。そんな、二人が恋や友情を通じて、それぞれが描く幸せの形を探し求める物語です。
物語は2人の女性を中心に、家出少年やゲイバーの店長といった個性的な男性陣を絡めつつ、結婚・不倫・妊娠といった現実問題に直面しながらも、ひたむきに生きていく姿を描いております。2人の主人公もさることながら、男性陣もとてもキャラが立っていて面白いです。
対照的な二人が織りなす軽快なやり取りがとても心地いい。女の本音をぶつけ合う姿がとても面白いです。その一方で、固い友情で結ばれた二人の姿がとても美しく微笑ましいです。
主人公２人の心理描写が非常に巧みで、読めば読みほど二人のことを好きになっていきます。軽いタッチの文体で、とても読みやすく、気軽にサクッと読める一冊です。読後はすっきりとした爽やかな気持ちになれます。

本の説明

著者：唯川恵
定価：600円＋税
ページ数：336ページ
発売年：2004年

本の情報

出品者 takahashi

出品日 2023年3月1日

カテゴリー文芸 / 小説

本の状態目立った傷や汚れなし

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価格￥400