推理小説

本を読んだ感想

秦建日子の推理小説。『刑事・雪平夏見シリーズ』の第1作目であり、2006年にテレビドラマ『アンフェア』の一部としてドラマ化されました。
新宿区の公園で、片方の眼球を抉り取られた会社員と女子高生の遺体が見つかり、現場からは「アンフェアなのは、誰か」と印刷された栞が発見される。そんな中、出版社に届けられた原稿には事件の詳細と殺人予告、そして「事件を防ぎたければ、この小説の続きを落札せよ」という要求が書かれていた。ーというお話。
物語は、主人公である女刑事・雪平が部下の安藤とコンビで事件の真相に迫る構図で展開していきます。場面の移り変わりが小気味よく、テンポよくストーリーが展開していくため、楽しく一気に読めてしまう読みやすさがあります。語り手の視点が、適宜切り替わりながら物語は進んでいきますが、物語全体の構成がとてもしっかりしているため、読みづらさは感じません。
ストーリー自体もとても面白いです。小説の内容が現実と交錯しあいながら、次々と事件が起こっていく展開は、斬新さがあり、話に引き込まれます。文章も巧みに工夫されており、犯人の手がかりが、所々に散りばめられているため、読者も推理しながら読み進める楽しさがあります。

本の説明

著者:秦 建日子
定価:590円+税
ページ数:320ページ
発売年:2005年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年3月19日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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