神様のカルテ

本を読んだ感想

夏川草介による小説シリーズの第一作目に当たる作品です。第10回小学館文庫小説賞受賞、2010年本屋大賞2位など各賞で高く評価され、映画化やテレビドラマ化もされた大ヒット作品です。
24時間365時間対応を謳っている信州にある地方病院に勤務する栗原一止が主人公。激務に終われる日々。そんな折、母校の大学病院から声がかかる。大学病院であれば、最先端の医療を学ぶことが出来る。心が揺れる一止。悩む一止の背中を押したのは、がんを患ったおばあちゃんの思いがけない贈り物であった。ーというお話。
病院を中心に、主人公とその周りの人たちとの人間模様を描いた作品です。主人公を筆頭に、登場人物が皆良い人でありながら、一癖あり魅力に溢れています。そんな素敵な登場人物が織りなす人間模様が、軽快な台詞回しで綴られており、とても楽しく読み進めることが出来ます。
主人公が医師としての自らの使命を全うすべく、患者ととことん向き合う姿がとても美しく感動的です。死期が近い患者との向き合いも描かれており、思わず涙を流してしまうような辛い展開もありますが、誠意を感じる主人公の姿に、どこか暖かさを感じる物語です。
生死を扱う一見重い本作ですが、とても軽さを感じる読みやすい一冊です。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:夏川 草介
定価:552円+税
ページ数:256ページ
発売年:2011年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年3月19日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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価格 ¥300