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容疑者Xの献身

本を読んだ感想

東野圭吾の大ベストセラー推理小説。直木賞受賞作。2008年にテレビドラマ『ガリレオ』の劇場版として福山雅治主演で映画化されているため、知っている方も多いと思います。
私自身、映画を見てから原作を読んだのですが、登場人物、ストーリーの流れは大体同じですが、物語の背景や登場人物達の心理描写は映画の内容により肉付けされているので、原作もとても面白いです。読んだことがない方にはぜひ読んでいただきたいです。
天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘の美里と暮らす隣人の花岡靖子に秘かな想いを寄せていた。ある日、暴力をふるう前夫を、靖子と美里は殺してしまうのだが、石神は靖子と美里を守るために殺人の偽装工作をする。それに対し、親友である物理学者の湯川学がわずかな綻びから真相に辿り着く。ーというお話。
物語の出だしで犯人や犯行の様子を明かす、倒叙もののストーリーではあるが、伏線回収や完全犯罪のトリックが最後まで見事で、どう展開していくのかハラハラしながら読み進めました。
登場人物の行動や心理描写も丁寧に描かれており、自然と感情移入できました。特に、何が何でも親子を守ろうとする石神の姿には胸を打たれます。

本の説明

著者：東野圭吾
定価：６２９円＋税
ページ数：３９４ページ
発売年：2008年

本の情報

出品者 takahashi

出品日 2023年1月15日

カテゴリー文芸 / 小説

本の状態やや傷や汚れあり

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価格￥300