夜は短し歩けよ乙女

本を読んだ感想

森見 登美彦の恋愛ファンタジー小説。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた大ヒット作品です。
京都を舞台に、「先輩」が、ひそかに想いを寄せる「黒髪の乙女」の気を引こうと奔走する物語です。
物語は、「先輩」と「黒髪の乙女」のそれぞれの視点から展開されます。語り口調がどこか古風な独特な雰囲気をまとっており、読み始めは若干の驚きがありますが、文章も非常に読みやすく、リズミカルにすいすいと話が進んでいくため、読んでいくうちに小説の不思議な世界観にのめり込んでいきます。
現実と幻想を行き来するような不思議なストーリーが心地よく、読んでいてとても楽しいです。二転三転するストーリーは全く予測不能で、疾走感があり、息つく間も与えず、スラスラと読んでしまいます。小説の舞台である京都の情景描写もとても鮮やかで、京都の美しい街並みを感じることが出来る素敵な作品です。
そして、主人公2人を筆頭に、癖の強い登場人物達がとても魅力的です。その登場人物が織りなす人間模様がとても面白い。独特な言葉遣いの軽妙なやり取りは思わず笑ってしまいます。爽快感を感じるユーモアたっぷりの心温まる青春物語です。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:森見 登美彦
定価:560円+税
ページ数:320ページ
発売年:2008年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年3月26日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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価格 ¥300