狙撃 地下捜査官

本を読んだ感想

永瀬隼介の推理小説。実際に発生した警察長官狙撃事件をモチーフにしたもので、テレビドラマ化もされた作品です。
所轄から突然、警視庁特別監察室への異動を命じられた女性刑事、上月。任務はキャリア警察官の内偵調査。優秀な上司・鎮目のもと、囮捜査などに奮闘する上月は、公安を裏切った男を保護したことから、14年前の警察庁長官狙撃事件の真相に近づいていく。ーというお話。
女性刑事、上月を主人公に据えた本作は、事件の真相に迫る展開に、警察組織内の対立構造が上手く絡み合った良質なミステリー小説です。警察組織内における様々な立場の人間模様が複雑に絡み合っていて面白いです。主人公の上月も超人的な設定ではなく、ちょっと未熟な部分もある人間味溢れるキャラクターのため、親近感があって良いです。
実際にあった事件がモチーフとあり、事件の細部まで練られており、とてもリアリティを感じる作品です。ストーリーもとても面白く、誰が黒幕か最後まで分からない展開にハラハラしながら読み進めました。
短編仕立ての作りのため、とても読みやすい作品です。ストーリーの運び方も違和感や矛盾がなく、流れるように進んでいくため、一気に読めてしまいます。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:永瀬 隼介
定価:629円+税
ページ数:321ページ
発売年:2013年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年3月26日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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価格 ¥400