ソウルケイジ

本を読んだ感想

誉田哲也の警察小説。姫川玲子シリーズ第2作。前作ストロベリーナイトに比して、グロテスクな表現がだいぶ少なくなっているので、前作が苦手だったという方もこちらは読みやすいのではないかと思います。文体も読みやすくテンポが良いので、サクサクと読み進められます。
多摩川土手の放置車両から左手首だけが発見される。近くの工務店のガレージが血まみれであるとの通報があり、指紋照合により、手首は工務店の主人・高岡のものであることが判明する。
遺体はどこにあるのか、なぜ手首だけが残されていたのか、姫川玲子ら捜査一課の刑事たちが捜査を進める。ーというお話。
時に重いシーンもあるが、玲子を取り巻くキャラクター達がとてもキャラが立っていて魅力的であり、クスっと笑ってしまう箇所が随所に織り込まれているため、作品全体として重苦しくさせず、読んでいて楽しい気持ちにさせてくれます。事件が起こった背景もとても上手に練られていて、とても感心させられました。
また、今作は事件の捜査を、姫川班のみならず同じ捜査一課の主任警部補である日下率いる日下班も行う点がポイント。捜査方法が正反対で相容れない姫川と日下がバトルを繰り広げる展開が、大変面白いです。

本の説明

著者:誉田 哲也
定価:686円+税
ページ数:371ページ
発売年:2009年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年1月15日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 やや傷や汚れあり
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