四畳半神話大系

本を読んだ感想

森見 登美彦の小説。アニメ化もされた人気の作品です。
京都を舞台に、冴えない大学3回生の男が、バラ色のキャンパスライフを夢見て入学した大学と現状との乖離を嘆き、1回生に戻ってやり直したいと仮想の世界線を描いた作品です。
物語は「私」の一人称視点から、4つのエピソードが描かれており、各話がパラレルワールドであることを前提としております。著者特有の独特な言い回しや言葉遣いがとても魅力的です。読み進めるうちに、不思議な世界観に引き込まれていきます。
各話は全く独立した話ではなく、共通点を有しており、構成力がとても秀逸な作品です。まるで、一つの長編作を読んだかのような感覚になり、とても読みごたえがあります。ストーリー自体もとても面白いです。小気味よく展開がどんどんと移り変わっていくため、とても楽しい気持ちで読み進めることが出来ます。
また、登場人物がとても魅力的です。登場人物の人間模様や、やり取りがとても面白く、思わず笑ってしまいます。「人生をやり直したい」と思ったことがあるという人は多いと思いますが、この作品を読めば、今の人生は間違っていないと少し前向きになれる素敵な作品です。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:森見 登美彦
定価:680円+税
ページ数:405ページ
発売年:2008年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年3月26日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
配送元の地域 東京都
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価格 ¥300