思考の整理学

本を読んだ感想

お茶の水女子大学名誉教授である外山滋比古氏による1983年初刊の学術エッセイ。2008年の東大・京大生協の書籍販売ランキングで1位を獲得したことから、“東大・京大で1番読まれた本”のフレーズが生まれ、大ヒットした作品です。
情報を有効活用するための、思考術が詰まった一冊で、大変勉強になる作品です。
難しい概念や考え方が分かりやすい文章で、比喩などを交えながら説明されているため、内容がスッと頭に入ってきます。また、テーマごとに細かく段落分けがされているため、隙間時間に読み進めることが出来る手軽さが有難いです。
1983年初刊と、かなり古い作品ではありますが、決して色褪せることがない含蓄に富んだ一冊です。AIに人間の仕事が奪われることを予見した先見性があり、大変驚かされます。そして、AIに負けないためには、どうすればいいのかとても参考になる内容に溢れています。
学生から社会人まで、全ての人に価値がある作品です。思考術を身につけるための手段を、抽象的な考え方ではなく、具体的な行動に落とし込んでいるため、すぐにでも実践できる有益さがあります。人生を変えるきっかけになるような質の高い一冊です。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:外山 滋比古
定価:520円+税
ページ数:232ページ
発売年:1986年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年3月26日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
配送料の負担 送料込み(出品者負担)
配送の方法 クリックポスト
配送元の地域 東京都
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価格 ¥300