笑う警官

本を読んだ感想

北海道警察を舞台にした佐々木譲の警察小説。“道警シリーズ”の第1作目です。映画化やテレビドラマ化もされたヒット作品です。
札幌市内のアパートで、北海道警察の女性警察官の変死体が発見され、交際相手である同じく北海道警察に勤務する津々井巡査部長が容疑者として浮上する。射殺命令まで出て、次第に追い詰められていく津々井。捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつて、おとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するために有志たちとともに、極秘裡に捜査を始める。ーというお話。
物語は、佐伯とその仲間たちが事件の真相と真犯人を24時間ほどのタイムリミットの中で突き止める展開で進んでいきます。時間が制約される中、全員が協力しあって、事件を追う展開が熱い。手に汗握る臨場感にあふれながら、テンポよく進んでいく展開に、一気に引き込まれます。
また、話全体の構成がとてもしっかりと組まれています。伏線や違和感も最後には綺麗に収束しますし、話の展開や登場人物の心理描写にも無理がなく、納得できるため、読んでいて不快感がなく、とても爽快な気持ちで読みごたえがあります。また、駆け引きや裏切りといったハラハラドキドキする要素もあり、最後まで全く飽きない作品です。

本の説明

著者:佐々木 譲
定価:686円+税
ページ数:448ページ
発売年:2007年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年3月26日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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価格 ¥300