リカ

本を読んだ感想

五十嵐貴久のホラーサスペンス小説。2001年第2回ホラーサスペンス大賞を受賞した著者のデビュー作にして、複数回テレビドラマ化された人気作です。
印刷会社に勤めるサラリーマン・本間隆雄は、妻子がいながら、後輩に勧められた出会い系サイトに嵌り、そこで「リカ」と名乗る女と知り合う。リカに携帯番号を教え、コンタクトを取ろうとした本間であったが、次第にリカの狂気があらわになり、常軌を逸したストーカー行為を始める。その狂気に徐々に追い詰められた本間は、リカと対峙することを決意する。ーというお話。
リカの狂気がとにかく怖い。理性的に振る舞っていたリカの化けの皮が剝がれていって、次第に狂気があらわになり、暴走していく過程は、とてつもなく緊張感があり、読んでいてとても怖くて、面白い。
本間の視点から物語は語られるため、リカがどんどん迫ってくる恐怖を感じます。霊的な現実離れした設定ではなく、人間の狂気を描いているため、現実味があるため、話に引き込まれます。
リカがどういった手段で本間に近づいていき、どんな結末を迎えるのか、先が気になってページをめくる手が止まらなかったです。恐怖感を演出する巧みな文章で、最後まで駆け抜けるように読み切りました。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:五十嵐 貴久
定価:600円+税
ページ数:406ページ
発売年:2003年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年3月26日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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