黒い家

本を読んだ感想

保険金詐欺を題材にした貴志祐介のホラー小説。第4回日本ホラー小説大賞受賞作にして、漫画化や映画化もされた大ヒット作品です。
主人公は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定業務を担当している若槻慎二。ある日、保険加入者である菰田重徳からの呼び出しにより菰田家を訪問すると、菰田家の子供が首を吊った状態で死亡しているのを発見してしまう。子供には死亡保険金がかけられており、保険金の請求がされるが、若槻は菰田重徳が保険金目当てに偽装自殺を仕組んだと確信し、独自に調査をする。しかし、そこには恐ろしい恐怖が待ち受けていた。ーというお話。
幽霊や心霊といった超常現象ではなく、人間の狂気を描いたホラー小説。殺人に何のためらいもない殺人鬼が、主人公を執拗に追いかけ、迫ってくる描写に、背筋が凍るような恐怖感を覚えます。丁寧な情景描写に話に引き込まれ、まるで主人公に乗り移ったかのような感覚でハラハラドキドキしながら読み進めることが出来ます。
また、ホラー要素のみならず、ミステリー要素も含まれており、犯人に迫っていく展開が面白い。犯人に真っ向から立ち向かっていく主人公がかっこよく、犯人との攻防戦は読み応え十分です。
とても満足度の高い小説です。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:貴志 祐介
定価:667円+税
ページ数:392ページ
発売年:1998年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年3月27日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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価格 ¥300