春を嫌いになった理由

本を読んだ感想

誉田 哲也のホラーミステリー小説。
”フリーターの秋川瑞希は、TVプロデューサーの叔母に、半強制的に来日中の霊能者・エステラの通訳兼世話役を押し付けられる。オカルトに対して嫌悪感を持つ瑞希は嫌々ながらテレビのロケ現場に向かうが、そこでエステラの透視通り、死体が発見される。”という展開から物語は動き出します。
物語は一見関連性を有さない3つのストーリーが同時並行的に描かれています。後に、3つのストーリーは交差してきますが、交差のさせ方がかなり衝撃的で面白い。また、交差する前のストーリー間の関連性が見えない段階でも、どの軸の話もとても面白いので、最初から最後まで余すことなく楽しめる満足度が高い一冊です。
ホラーやミステリー、青春、コメディなど内容が起伏に富んでいて、話に引き込まれます。程よいスピード感で物語は展開していくため、爽快感を感じながら楽しく読み進めることが出来ます。
情景描写や人物描写がとても多彩で、文章から映像が浮かんでくる心地よさがあります。まるで映画を見ているような圧倒的な臨場感に包まれながら、駆け抜けるように進んでいく物語には、ページをめくる手が止まらなかったです。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:誉田 哲也
定価:648円+税
ページ数:389ページ
発売年:2010年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年3月27日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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