横道世之介

本を読んだ感想

吉田修一による小説。2010年度の本屋大賞3位に入賞し、2013年には映画化もされた大ヒット作品です。
バブル期の東京を舞台に、大学進学のため、長崎から上京してきた18歳の横道世之介が様々な人々と出会い関わっていく大学生活を描いた青春小説です。
世之介の視点から大学生活の1年間を描いた展開と、時が経過し、大人になった世之介の友人たちの視点から世之介を回顧する展開の二つのストーリーが並行して進んでいきます。過去と現在の二つの時系列を行き来する構成が、とても味わいがあって素敵です。現在の話は過去の話に場面場面で挿入される形で展開されますが、全く邪魔になってないですし、むしろ物語に深みを与えています。大人になった現在が描かれているからこそ、大学生活が青春物語として懐かしく光り輝いて見えます。
世之介のキャラクターがとても魅力的です。自然体で、誰からも愛される世之介には、多くの仲間が集まってきて、いつも笑いに包まれています。そんな、世之介と仲間たちが織りなす大学時代のエピソードはどれも心温まります。世之介の仲間たちが大人になっても、世之介から少なからず影響を受けているのが、とても素敵です。
笑いあり涙ありの素敵な青春物語です。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:吉田 修一
定価:714円+税
ページ数:467ページ
発売年:2012年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年4月20日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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