悪夢のエレベーター

本を読んだ感想

エレベーターに閉じこめられた4人の物語を描いた木下半太のコメディサスペンス小説。テレビドラマ化や映画化もされた大ヒット作品です。
浮気相手の家から帰る途中だった男が、後頭部の痛烈な痛みで目を覚ますと緊急停止したエレベーターに閉じ込められていた。男のほかにエレベーター内にいるのは、空き巣のヤクザ、超能力者、自殺願望がある女子高生。非常ボタンは壊れ、エレベーターが一向に動かない中、それぞれの告白が始まる。という展開で物語は進む。
物語は4人の視点が入れ替わりながら展開していきます。同じ出来事なのに、視点が変われば全く異なった捉え方をしているのが面白いです。また、他人だと思われた4人の関係性や秘密が次第に明らかになっていく展開が面白いです。テンポよく話が進んでいくため、先が気になってページをめくる手が止まらなかったです。
そして、コメディタッチで展開していくかと思いきや、徐々に雲行きが怪しくなりミステリー要素が絡んでくる展開からは目が離せません。意外な方向へと進んでいく物語、そして、予想だにしなかった展開、最後まで楽しめて満足度がとても高いです。
思わず笑ってしまう展開や背筋がぞっとする恐怖感を味わう起伏に富んだ作品です。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:木下 半太
定価:600円+税
ページ数:313ページ
発売年:2007年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年4月20日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
配送元の地域 東京都
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価格 ¥300