青い約束

本を読んだ感想

著者:田村優之
定価:640円+税
ページ数:288ページ
発売年:2012年

本の説明

証券会社でアナリストとして活躍する40歳手前の修一は、ある日、新聞記者として働く高校生の頃の親友・有賀と再会を果たす。高校時代の修一には純子という彼女がいたのだが、彼女の死がきっかけで有賀とは疎遠になっており、20年もの歳月が経過していた。
再び動き始めた二人の歯車は、次第に純子の死へとつながった”ある事件”の真実を明らかにしていく。というお話。
物語はアナリストとして金融業界で奮闘する現在の修一の話と、高校時代の話が混在しながら進んでいきます。アナリストの部分は、金利や債券といった経済面の話が詳細に記載されており、とても興味深いです。著者が現役の新聞記者ということもあり、経済面に関する造詣の深さを感じます。
そして、徐々に明らかにされていく過去の真実。とても、悲しく涙があふれてきます。物語として、辻褄があっており、突っ込みどころもないため、とてもリアリティを感じますし、修一、有賀どちらにも共感できます。話の方向も全く予想していなかった展開に転がっていくため、とても驚きますし、最後まで楽しめる一冊です。
経済面と青春物語とが絶妙に交じり合った良作です。2つの要素のバランスがとても良いため、最後まで飽きずにスラスラと読めてしまいます。ぜひ読んでみて下さい。

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年4月20日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
配送料の負担 送料込み(出品者負担)
配送の方法 クリックポスト
配送元の地域 東京都
配送までの日数 2~3日で発送
価格 ¥300