白バイガール

本を読んだ感想

新米女性白バイ隊員の奮闘を描いた青春小説。
主人公は神奈川県警の白バイ隊員になったばかりの本田木乃美。箱根駅伝の先導をしたくて白バイ隊員になった木乃美だが、違反ドライバーに罵られたり、違反切符のノルマがあったり思い描いていた世界とはちょっと違う毎日。
そんな中、不可解なバイク暴走事故が発生。事件の調査を進める木乃美たちであったが、意外な事件との繋がりが見えてくる。ーというお話。
気弱な性格で不器用な木乃美が、仕事に戸惑いながらも事件を通して成長していく姿がとても美しいです。また、同僚との友情が芽生えていく過程もとても素敵で、楽しい気持ちで読み進めることが出来ます。特に、木乃美とは正反対の性格の同僚の女性隊員・潤との関係性が話を重ねるごとに変化していく展開は見所の一つです。
事件を追う展開もとても面白いです。事件が別の事件に繋がり謎が深まっていく過程も、仲間とともに謎を解き明かしていく過程もテンポよく進むため、ワクワクしながら一気に読めてしまいます。手に汗握る犯人とのカーチェイスといったアクションシーンも多く、意外な方向へと進んでいく物語からは目が離せず、とても面白いです。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:佐藤 青南
定価:593円+税
ページ数:255ページ
発売年:2016年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年4月20日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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