暗闇・キッス・それだけで

本を読んだ感想

森 博嗣のミステリー小説。
主人公は探偵兼ライターの頸城悦夫。頸城は、コンピュータ業界で不動の地位を築いたIT業界の天才・ウィリアムベックの自伝を書く仕事を依頼され、日本の山奥の避暑地にある豪華な別荘に一週間滞在することになる。
しかし、頸城が別荘に着いた初日にウィリアムの主治医を務める男性が何者かに殺害される。別荘には、ウィリアムのほか、彼の妻、息子、息子の恋人、使用人たちがおり、彼らの話を聞きながら事件の解決を試みる頸城。しかし、息つく間もなく第二の殺人事件が起こる。ーというお話。
頸城が淡々と静かに事件を解決していく展開が心地良いです。寄り道をせず、少しずつ確実に事件の真相に迫っていくので、読んでいて話が進まないストレスを感じることなく、常にワクワクしながら読み進めることが出来ます。ミステリーとして構成力の高さを感じる内容で、伏線回収やトリックも巧みでとても面白いです。話に突っ込みどころや違和感もなく、辻褄がしっかりとあったストーリー展開のため、読後の満足度も非常に高いです。
また、頸城を取り巻く人間模様がとても面白いです。登場人物間のやり取りがユーモアに溢れていますし、言い回し一つ一つがオシャレで読んでいて楽しいです。

本の説明

著者:森 博嗣
定価:660円+税
ページ数:392ページ
発売年:2018年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年4月20日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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価格 ¥350