集団左遷

本を読んだ感想

リストラの危機に瀕したサラリーマンの悲哀を描いた作品。2019年にテレビドラマ化もされています。
三有不動産に勤務する篠田洋が本部長を命じられた首都圏特販部。そこはいわゆるダメ社員が集められた大量解雇を目的とした部署であった。到底達成不可能なノルマを課され、他部署からの妨害も受ける中、篠田達は実績を上げ、解雇を免れる事が出来るのか。ーというお話。
物語は篠田の日記に沿って、過去を回想するシーンと当事者たちの現在の会話の二つの時間軸が切り替わりながら進んでいきます。小気味よく二つの軸が入れ替わり、テンポよく話が展開されるため、飽きることなく楽しく一気に読めてしまいます。
篠田が自分のため、そして、部下のために奮闘する姿がかっこよく、熱気がひしひしと伝わってきます。そして、首都圏特販部に配属され落ち込んでいた部下達が篠田の姿に感化され、やる気を取り戻していく過程も躍動感があり、とても面白いです。
ストーリー展開も一本調子ではなく、謎の妨害にあったり、起伏に富んでいて、次はどういう展開になるのか気になってページをめくる手が止まらなかったです。読みやすい文章で内容がスッと頭に入ってくるので、とても読みやすいです。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:江波戸 哲夫
定価:800円+税
ページ数:430ページ
発売年:2019年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年4月20日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
配送料の負担 送料込み(出品者負担)
配送の方法 クリックポスト
配送元の地域 東京都
配送までの日数 2~3日で発送
価格 ¥300