ルドルフとイッパイアッテナ

本を読んだ感想

斉藤洋の児童文学作品。1986年度の講談社児童文学新人賞入選作にして、刊行以来多くの人達に愛されてきた不朽の名作です。
うっかり長距離トラックに乗ってしまい、東京の江戸川へ運ばれてしまった飼い猫のルドルフ。途方に暮れているところ野良猫のイッパイアッテナと出会う。ルドルフはイッパイアッテナとの野良生活を通じて、文字の読み書きや生きるための術を学んでいく。ーというお話。
ルドルフがイッパイアッテナから様々な事を学びながら成長していく過程が丁寧に描かれていて、とても素敵です。また、各章が短い文章で区切られているため、とても読みやすいです。
そして、何と言ってもイッパイアッテナが格好いいです。男気があって心が広く、それでいて教養もあるイッパイアッテナ。イッパイアッテナの言葉一つ一つがルドルフそして読者に刺さります。勉強することの重要性や人を思いやる心など生きていく上で大切なことを説教臭くなく、自然な口調で語るため、スッと心の中に入ってきます。
ストーリー展開も、二人の冒険がスリリングでハラハラドキドキしながら読み進めました。色んな事を学びながら、楽しく読める一冊で、子供のみならず大人にもお薦めです。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:斉藤 洋
定価:580円+税
ページ数:256ページ
発売年:2016年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年4月20日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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価格 ¥350