燃ゆるとき

本を読んだ感想

高杉良によるビジネスマン小説。「赤いきつねと緑のたぬき」で有名な東洋水産がわずか4人で創業し、東証一部上場、海外進出と大企業へと成長していく過程での苦難を元に描いたノンフィクション小説となっている。
東洋水産の創業者・森和夫を主人公に会社の創業から現在に至るまでを辿る形で物語は進み、米国進出に際する商社の横暴やライバル企業との抗争といった様々なドラマが展開される。実話をベースにしているため、登場する企業名や個人名は実名が多く、それにより本書の面白さが増している。
苦難に立ち向かっていく展開がとても面白い。森社長になったかのような気持ちで、話にのめりこみ、ハラハラドキドキしながら一気に読み切りました。
とにかく森社長の人柄が素晴らしい。「社員を大事する」という経営理念のもと、従業員のため、会社のため、社会のために奉仕する姿勢に大変感銘を受け、胸が熱くなった。企業のリーダーはこうあるべきだと強く思いました。
魅力あふれる人物だからこそ、多くの人から慕われ、その結果、苦難を乗り越えることが出来るのだとしみじみ実感した。理想だけでは立ち行かないこともあるだろうけど、自分の正義を貫こう。そんな勇気を与えてくれる一冊です。

本の説明

著者:高杉良
定価:590円+税
ページ数:400ページ
発売年:2005年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年1月15日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 やや傷や汚れあり
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