流星ワゴン

本を読んだ感想

重松清による長編小説。2015年にテレビドラマ化もされています。ドラマを見てから、原作を読んだのですが、どちらもとても面白かったので、おススメです。
生きる意味を見失い、自暴自棄となっていた主人公の前に、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンが現れ、そこで、自分と同い年の父親に会う。そして、ワゴンは時空を超え、人生の岐路となった過去の重要な場面を巡る旅へと出る。ーというお話。
かなり現実離れしたストーリーではあるけれど、人物や情景の描写が上手で、頭に状況がイメージしやすかったため、作者の世界観に自然と引き込まれ、スラスラと読み進めることが出来ました。
父親と息子の綺麗ごとなしの親子の愛を感じることが出来る作品です。言葉にして伝え合うことが出来なかった、父の子に対する想いと子の父に対する想い。互いを想うその気持ちに触れ、親子関係が少しずつ良くなっていく過程は胸が暖かくなります。実際、自分も含めてこういう親子って多いんだろうなーと思います。だからこそ、すごい感情移入できます。
読了後は、自分の生き方や家族について考えされられるとともに、今この一瞬を後悔がないよう生きていくことが大切だと前向きな気持ちにさせてくれる作品です。

本の説明

著者:重松 清
定価:695円+税
ページ数:480ページ
発売年:2005年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年1月15日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 やや傷や汚れあり
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