池袋ウエストゲートパーク

本を読んだ感想

石田衣良の連作短編小説集シリーズの第一作目です。長瀬智也や窪塚洋介が出演したドラマが高視聴率を記録したため、ドラマで知っている方も多いのではないかと思います。
初刊が1998年と結構昔の作品ですが、古臭さや違和感は感じないです。強いて言えば、PHSが登場するくらいですかね。ストーリーが時代錯誤だとは全く感じません。今の時代でも十分、現実味のある物語です。
主人公は池袋西口公園近くの果物屋の息子・真島 誠(マコト)。有名な不良で、正義感の強い誠のもとには、池袋で次々に起こる事件の情報が入り、トラブルシューターとして事件の解決に奔走する。というお話。
短いテーマの独立したストーリーから構成されているが、所々、話が繋がっていることがあり、その展開が面白い。また、誠が事件に頭を悩ませながらも、仲間とともに事件解決に挑む展開がかなり予想外で読んでいてワクワクします。
誠の一人称の視点から物語は語られるが、リズミカルな短文の文章でテンポが良いため読みやすい。誠に感情移入し、誠が抱える葛藤や苦悩を共有しているような気になりますね。
そして、誠の人柄ももちろんですが、登場人物一人一人がすごく個性豊かで面白いです。

本の説明

著者:石田衣良
定価:581円+税
ページ数:367ページ
発売年:2001年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年1月29日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 やや傷や汚れあり
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