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本を読んだ感想

真保裕一のサスペンス小説。雪深い山奥に位置する日本最大のダムを占拠したテロリストから人質を救うべく立ち上がった一人のダム運転員の戦いを描いた作品です。
和製ダイ・ハードと称されることが多い本作ですが、まさにダイ・ハードを彷彿とさせる圧倒的なアクションでハラハラドキドキの連続です。映画化もされているそうですが、まさに映画化されてしかるべき作品だと思います。
とにかく、主人公の果敢に前へ進もうとする姿勢が美しいです。試練が次から次へと襲ってきても、それでも決してあきらめず、知恵を絞り、根性で乗り越えていく。その姿に感動し、思わず涙がこみ上げてきます。ストーリーもエンターテインメントに溢れており、予期せぬ展開やどんでん返しが多く、次が読めない手に汗にぎる展開の連続で最高に面白いです。
また、ダムや発電所、登山の描写が圧倒的で、読んでいて、映像が浮かんでくるような臨場感があります。主人公の富樫や、犯人側、警察側など登場人物の背景や心情描写もとても丁寧に描かれており、ページ数は600ページを超えていますが、高い緊張感を終始維持しており、読む手が止まらなかったです。本当に面白い作品です。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:真保裕一
定価:781円+税
ページ数:637ページ
発売年:1998年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年1月29日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 やや傷や汚れあり
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