アナザーフェイス

本を読んだ感想

堂場瞬一による警察小説。2012年に仲村トオル主演でテレビドラマ化もされた作品です。
主人公は警視庁刑事総務課に務める大友鉄。妻は交通事故で先立ち、小学2年生の息子と二人暮らしをしている。もともとは、捜査一課に在籍していたが、育児と仕事を両立するため異動を志願してから2年が経過している。
そんな折、銀行員の息子が誘拐されて、銀行に1億円の身代金が要求される事件が発生。大友の元上司の福原は大友のとある能力を活かそうと、特捜本部に大友を投入する。というお話。
刑事ドラマといえば、どこか堅苦しいイメージがあるが、大友は誰に対しても優しく接する暖かさがあり、刑事のキャラとしての設定が今までになく斬新でとても面白いと思います。今の時代、男は仕事だけしていればいいって考えは古いと思うので、家庭と仕事の両面の事情に挟まれながらも、事件を追っていく大友の姿に共感する人は多いと思います。
ストーリー展開としては、比較的横道に逸れたりせず真相に向かって一直線に進んでいくので、中だるみを感じず、スラスラと読める作品です。登場人物も魅力的に描かれており、登場人物の台詞回しも小気味よく面白いので、楽しみながら、読むことが出来ます。

本の説明

著者:堂場瞬一
定価:657円+税
ページ数:428ページ
発売年:2010年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年1月29日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 やや傷や汚れあり
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