ルーズヴェルト・ゲーム

本を読んだ感想

半沢直樹でも有名な池井戸潤の小説。2014年にテレビドラマ化されたこともあり、多くの方が知っている作品かと思います。
不況の煽りを受けて、経営危機に直面している青島製作所。リストラが始まり、歴史ある野球部の存続も危ぶまれる中、生き残りを賭けて戦いを挑む熱い男たちのお話です。
会社の経営状況と野球部の存続問題が相互に連動しあいながら物語は進みます。会社経営の話と野球の話が小気味よく切り替わっていくため、心地よいテンポで読み進めることが出来ます。野球の用語が出てきたりしますが、そこまで野球に偏った話ではないので、野球知らないよって方も十分楽しめる作品かと思います。
タイトルはルーズベルト大統領の「一番おもしろいゲームスコアは、8対7だ」という言葉に由来するのだそう。本作はまさにタイトルに違わぬ通り、会社の経営も野球部の存亡も逆転に次ぐ逆転で、終始ハラハラさせられる。
これぞ池井戸作品とも言うべき、勧善懲悪的な逆転ストーリーで爽快感がたまらない。勝利に向かって戦う男たちの姿がとにかくかっこいいです。べたな王道の展開ではあるので、現実はこうはならないよなんて冷めた人もいるかもしれませんが、小説ですからね。気持ちよく読めて最高です。

本の説明

著者:池井戸 潤
定価:800円+税
ページ数:512ページ
発売年:2014年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年1月29日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
配送元の地域 東京都
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価格 ¥300