オレたちバブル入行組

本を読んだ感想

池井戸潤によるベストセラー小説。半沢直樹シリーズの第1作です。
バブル期に大志を抱いて大手銀行に入行し、今では大阪西支店融資課長を務める半沢直樹。支店長の命令で無理に5億円もの融資の承認を取り付けた会社が倒産した。融資失敗の全ての責任を半沢に押しつけ、醜い保身に走る支店長。湧き上がる怒りを抑えながら、半沢は巨額の債権を回収するすべを探る。というお話。
ドラマも面白いですが、原作も当然かなり面白い。原作の方が、半沢の腹黒い部分がしっかりと描かれており、その人間臭さが個人的に好きでした。
とにかく、テンポのいいストーリー展開が秀逸です。読みやすい文章でどんどん話が進んでいくので、一度読み始めると手が止まらなかったです。
銀行や金融業界の専門用語が所々でてきますが適宜解説が加えられたため、特段苦にならずにスラスラと読めました。作者が元銀行員ですので、その経験を活かし、銀行の実情がリアルに描かれており、生々しくて話に引き込まれます。
証拠を集め、上司をジワジワと追い詰めてやり返すシーンはとても爽快です。現実的に半沢のように上司に歯向かっていくのは難しいとは思いますが、だからこそ、こういった小説が人気なんだろうなーと思いました。

本の説明

著者:池井戸 潤
定価:657円+税
ページ数:368ページ
発売年:2007年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年1月29日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
配送料の負担 送料込み(出品者負担)
配送の方法 クリックポスト
配送元の地域 東京都
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価格 ¥300