アヒルと鴨のコインロッカー

本を読んだ感想

伊坂幸太郎によるミステリー小説。映画化もされている作品で、原作同様、映画もかなり面白いのでおススメです。
現在と2年前のストーリーが交互に登場する形式で進んでいく作品です。現在は、椎名という大学生の物語で、引っ越し先のアパートの隣人・河崎に「本屋で広辞苑を盗まないか」と誘われるところから話が進んでいきます。
2年前の物語はペットの惨殺事件を巡って、琴美、その恋人であるブータン人のドルジ、河崎、麗子を中心に展開します。
何ら関係がなさそうな二つの話。どちらも、現実と非現実が絶妙に交じり合った不思議な世界観のお話。まあ、当然どこかで繋がってくるのだろうなーなんて思いながら、読み進めるのですが、その交差のさせ方が凄いですね。
終盤にかけて、二つの話が徐々に繋がってきて真相が明らかになっていくのですが、あまりに意外な展開に何度も予測を裏切られます。伏線の回収も見事でさすがです。話全体の構成が素晴らしいと思いました。
そして、登場人物がそれぞれキャラが立っていて魅力的です。ちょっと笑ってしまうようなユーモラスな会話が含まれながら、話が展開していくため、重たい展開もありますが、楽しい気持ちでテンポよく読み進められます。

本の説明

著者:伊坂 幸太郎
定価:648円+税
ページ数:384ページ
発売年:2006年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年1月29日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
配送元の地域 東京都
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価格 ¥300