太公望 上中下巻

本を読んだ感想

太公望の生涯を描く長編歴史小説。全3巻。太公望は周の軍師として民を苦しめる商(殷)王朝を滅ぼし、周王朝の天下を打ち立てた古代中国の人物です。
商軍の襲撃から生き延びた羌族という遊牧民の少年「望」。後に太公望と呼ばれる少年「望」は、同じ羌族の子供たちと炎の中を逃走しながら、商王への復讐を誓う。という展開から物語は始まる。
望が様々な困難に直面しつつも、知恵を絞り乗り越えていき成長していく過程がとても面白い。どうやってこの困難を乗り越えていくのか、毎回ハラハラドキドキします。また、道中で出会う人々を惹きつけて、世界を駆け回る様子は爽快で、まるで望の人生を共に生きている感覚で読み進めました。
とにかく、行く先々で出会う大人たちが魅力溢れていて軒並みかっこいい。次はどんな人が出てくるか気になって仕方がなかったです。そして、それを味方にしていく太公望は凄い!となります。
また、作者の中国古代に対する造詣の深さがすごいです。私はあまり中国古代に関する知識がなく、読み始めたのですが、史記等の記述や故事等も随所で紹介されつつ、古代中国の文化や情勢の解説を交えながら話が進むため、とても読みやすかったです。かなりおススメです。

本の説明

著者:宮城谷 昌光
定価:676円+税
ページ数:上 490ページ、中 497ページ、下 513ページ
発売年:2001年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年1月29日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 やや傷や汚れあり
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