聖女の救済

本を読んだ感想

東野圭吾のベストセラー推理小説。ガリレオシシリーズの5作目に当たる長編作品です。テレビドラマ「ガリレオ」の中でも、映像化された作品です。
資産家の男が自宅で毒殺された。飲んだコーヒーに毒物が混入されていたが、その混入方法は不明。男から一方的に離婚を切り出されていた妻・綾音は犯行時間、実家に帰省しており、完璧なアリバイが存在している。捜査の糸口が見いだせない中、内海刑事は湯川に協力を依頼する。というお話。
倒叙ミステリーに近い作品で、序盤に犯人の目星が付き、後はどうトリックを暴いていくかという展開で話は進みます。犯人が仕掛けた完全犯罪の工作が完璧すぎて、真相が気になって本を読む手が止まらなかったです。
そして、終盤にかけて徐々に明らかになってくる真相はまさに驚きです。伏線が徐々に繋がっていく過程は圧巻です。話にのめり込みます。タイトルに込められた意味も途中で分かって思わず唸りましたね。面白いです。
今作は、内海と草薙の二人の刑事が活躍する展開も見所です。綾音に対して恋心を抱く草薙と、完璧なアリバイがあるにも関わらず女の勘で綾音に疑いの目を持つ内海がぶつかり合う展開は台詞回しが軽快で面白いです。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:東野圭吾
定価:676円+税
ページ数:432ページ
発売年:2012年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年2月8日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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価格 ¥300