警視庁情報官 シークレット・オフィサー

本を読んだ感想

濱 嘉之の警察小説。警視庁情報官シリーズの第1弾です。
主人公はノンキャリアながら容姿端麗で情報収集・分析能力に長けた男・黒田。黒田は警視庁が秘密裏に組織した情報部門のプロ集団『警視庁情報室』におけるエースであり、様々な情報を集め、大きな事件に挑んでいく。というお話。
著者が公安出身ということもあり、警察組織や公安についての説明がかなり濃厚に記載されていて面白い。数ある警察小説の中でも、リアリティに関しては屈指の作品だと思います。フィクション作品でありながら、実際に起こった事件を描いているかのような感覚に陥ります。
シリーズものの第一弾ということもあるのか、前半は情報室立ち上げの経緯や黒田が情報官に任命され活躍するまでの経緯が重点的に描かれており、後半は事件を解決していくという構成になっております。前後半ともどちらも面白い内容なので、読んでいて飽きがこないです。
エース情報官で切れ者の黒田が様々な人脈を作り上げ、それを駆使して様々な情報を手に入れ、事件を解決していく展開は面白いです。スピード感があり、テンポよく話が進んでいくため、読んでいて爽快です。新しい角度から描かれる警察小説で、かなり新鮮なのでぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:濱 嘉之
定価:648円+税
ページ数:400ページ
発売年:2010年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年2月8日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
配送元の地域 東京都
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価格 ¥300