完全黙秘

本を読んだ感想

濱 嘉之の警察小説。警視庁公安部・青山望シリーズの第一作目です。
現役の財務大臣がパーティで刺殺された。犯人の男は、その場で逮捕されるも、その後完全黙秘を貫く。氏名さえ分からない犯人は身元不明のまま起訴される。公然と行われた前代未聞の事件に対して、捜査が難航する中、警察は自身の威信をかけ特命の捜索チームを結成する。その任務に当たるのは、公安のエリートとの呼び声高い青山望。青山は部署の垣根を超え、他部署の同期と協力しつつ、事件の真相に迫っていく。というお話。
完全黙秘の犯人が何者なのかを調べる展開から、その背後に潜む闇が次から次へと芋づる式に明るみなっていく展開が面白いです。とてもリアリティがあるストーリーに引き込まれます。
そして、青山が同期と協力しあいながら、犯人を追い詰めていく展開はワクワク感があります。小さな手がかりから情報を集め、そこに潜むヒントを見つけ、着実に真相に迫っていく様はテンポが良く、読んでいて爽快です。
著者が元公安ということもあり、実体験も織り交じっているのか、捜査手法の生々しさが凄まじいです。ハイテク技術を駆使した捜査や情報の引き出し方は公安という組織の凄さを実感します。

本の説明

著者:濱 嘉之
定価:657円+税
ページ数:411ページ
発売年:2011年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年2月8日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
配送料の負担 送料込み(出品者負担)
配送の方法 クリックポスト
配送元の地域 東京都
配送までの日数 2~3日で発送
価格 ¥300