ネバーランド

本を読んだ感想

恩田 陸の青春小説。テレビドラマ化もされた有名な作品なので知っている方も多いと思います。舞台は、とある田舎にある進学校の男子校。冬休みを迎え、ほとんどの寮の生徒が帰省する中、それぞれが抱える事情により、寮に残った3人の少年。
そこに乱入してくる1人の少年。彼もまた、3人と同じように複雑な事情を抱えていた。年末年始の7日間を共に過ごすことになった4人。4人はあるゲームをきっかけにして、それぞれが抱える過去やトラウマを語りだす。というお話。
情景描写がとても上手なので、文章が頭で映像化され、4人とともに時を過ごしているかのような感覚になります。青春時代が蘇ってくるような、ノスタルジックな想いで一杯になります。
ただ、ストーリーは爽やかな青春ドラマというわけではなく、4人が告白する過去やトラウマはかなり重いです。それでも、4人がお互いの抱える苦悩を共有し、真剣に向き合いながら、友情を深めていく姿がとても美しく描かれています。それぞれの苦悩に触れても、4人の関係性が変わらず、明るく盛り上がれるのは、希望を感じてとても素敵だなと思います。
作品全体を包む、暖かい雰囲気が読んでいてとても心地いいです。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:恩田 陸
定価:514円+税
ページ数:277ページ
発売年:2003年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年2月8日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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