ナミヤ雑貨店の奇蹟

本を読んだ感想

東野圭吾の長編小説。舞台化や映画化もされた大ヒット作品です。
泥棒をした若者3人が逃げ込んだとある古い家。そこは以前、店主が悩み相談を行うことで有名な雑貨店「ナミヤ雑貨店」であった。既に廃業から30年以上の年月が経っているが、突然、店の郵便口から手紙が投げ込まれる。手紙を開けると、そこには悩み相談が書かれていた。3人は不思議に思いながらも、返事を書くことを決める。というお話。
この物語は過去と未来の時間軸が交錯する形で進行していきます。その交錯のさせ方がとても巧みで素晴らしいです。練り込まれた物語全体の構成が土台にあるため、内容がスッと頭に入ってきますし、矛盾点や違和感を感じません。話が複雑になればなるほど面白みが増していきます。
各章ごとに異なる登場人物にフォーカスしたエピソードが描かれていますが、どれもが素敵な話で心が温まります。とても読みやすい文章なので、楽しい気持ちでスラスラ読めます。
そして、話が進むにつれ、徐々に伏線が回収され、登場人物どうしの繋がりが見えてきて物語が一つに収束していく展開が面白すぎます。先の読めない展開は驚きの連続ですし、そして、とても感動的です。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:東野圭吾
定価:680円+税
ページ数:413ページ
発売年:2014年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年2月18日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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価格 ¥300