レベル7

本を読んだ感想

宮部みゆきのサスペンス小説。700ページを超す長編小説です。
レベル 7 まで行ったら戻れない。という謎の言葉を残して失踪した少女を探すカウンセラーの話と記憶喪失の男女が自らの記憶を取り戻そうとする話が同時並行で進む物語です。
冒頭からいきなりミステリアスで不気味な光景が広がり話に引き込まれる。とあるマンションで目を覚ました男、隣には見知らぬ女、二人の腕には「level7」という不思議な文字、札束がぎっしり詰まったスーツケース、拳銃、血の付いたタオル。何もかもが謎に包まれた状況にこれからどう話が動いていくのか気になって仕方がなかったです。
そして、その謎が一つ一つ明かされていく展開が面白い。交互に描かれる二つの話が徐々に繋がっていき、一つに収斂する過程はワクワクが止まらなかったです。起伏に富んだストーリー展開は、全く先が読めずスリリングで、とても楽しく読み進めることが出来ます。
また、登場人物も一人一人緻密に練られた人物設定のもと描かれているという印象を受けます。各登場人物の特徴が際立っていて、とても魅力的に感じます。そして、その登場人物間の関係性が徐々に明らかになっていく展開が面白い。長編ですが最後までワクワクしながら読める作品です。

本の説明

著者:宮部みゆき
定価:940円+税
ページ数:665ページ
発売年:1993年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年2月18日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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