悪寒

本を読んだ感想

ベストセラー小説『代償』の著者としても有名な井岡瞬が描く長編ミステリ小説。
会社の不祥事の責任を取らされ、地方の系列会社へと左遷させられた製薬会社社員・藤井賢一。単身赴任で仕事も家庭も上手くいかない中、妻から一通のメールが届く。『家でトラブルがありました』。その後、賢一の元に、警察から連絡が入り、妻が殺人容疑で逮捕されたことを知らされる。被害者は賢一の会社の役員であり、賢一に左遷を言い渡した張本人であった。というお話。
前半は謎がどんどん深まっていきます。本当に妻が殺したのか。それとも、誰かをかばっているのか。登場人物の心の内が読めない展開に、ハラハラドキドキしながら読み進めました。
後半に入ると、伏線を回収しながら、謎が次第に明らかになっていきます。先がよめず、二転三転する展開はとても面白く、話に引き込まれます。犯人が誰なのか、最後まで気になって仕方がなかったです。
著者の巧みな文章表現でとても臨場感を感じる作品です。特に、法廷シーンは、当事者として法廷に座っているかのような緊張感があります。作品全体として構成がしっかりしており、展開も心地よく進展していくため、とても楽しめる作品です。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:伊岡 瞬
定価:790円+税
ページ数:432ページ
発売年:2019年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年2月18日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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価格 ¥300