ローカル線で行こう!

本を読んだ感想

真保 裕一の小説。
宮城県のとある町で、赤字に苦しむローカル線「もりはら鉄道」。その再建を託されたのは、急遽社長に指名された地元出身で新幹線カリスマアテンダントの篠宮亜佐美と、宮城県庁から副社長として出向した鵜沢哲夫。彼らは、知恵とアイデアを武器に、社員や地元の人たちを巻き込んで、黒字転換を目指していく。というお話。
ポジティブで果敢に挑戦していく亜佐美と、常に冷静沈着な哲夫のコンビが良い。対照的なキャラクターとして描かれる二人がお互いを補完しながら、先陣を切ってイベントを打ち出し、成功させる展開はとてもワクワクします。また、彼らに感化されて、後ろ向きだった社員達が次第にやる気を取り戻し、前のめりになっていく展開もとても良い。疾走感を感じ、読んでいてとても楽しいです。
物語の展開としては、順調に赤字解消へと向かう一本調子ではなく、それを阻むものが現れます。物語が進むにつれ、その背後に潜む黒幕が誰なのかというミステリー要素が強くなってきて、とても面白いです。
ストーリーがとてもよく出来ており、本当に黒字化出来るのかハラハラドキドキしながら読み進めました。様々な事件が起きますが、テンポよく話が進んでいくため、とても読みやすいです。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:真保 裕一
定価:880円+税
ページ数:560ページ
発売年:2016年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年2月18日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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