少女

本を読んだ感想

湊かなえのミステリ小説。『告白』に次ぐ著者の第2作目にして映画化もされた人気の作品です。
親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の話をきっかけに、人が死ぬ瞬間を見たいという衝動に駆られた由紀と敦子。そこで、2人は夏休みを利用して、人が死ぬ瞬間を見るべく、お互いには知らせず、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く。というお話。
物語は、高校2年生の由紀と敦子の視点が交互に描かれる形で進んでいきます。そのため、それぞれの行き先での出来事が並行して描かれますが、登場人物の関連性が浮かび上がってきたり、徐々に2人の物語が交錯していく展開が面白いです。伏線もたくさん張られ、徐々に回収されていきますが、予想もしてない展開に驚きと面白さがあります。
死という重いテーマを扱った作品ではありますが、爽やかさも感じる内容です。多感な高校生2人の友情と成長が描かれており、熱い青春物語の一面も感じることが出来ます。光と闇がとても絶妙なバランスで描かれており、とても惹かれます。
話が複雑で、登場人物も多いのですが、文章表現が巧みで、活字がスッと頭に入ってきます。スラスラと楽しい気持ちで読み進めることが出来る作品です。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:湊 かなえ
定価:619円+税
ページ数:328ページ
発売年:2012年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年2月18日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
配送元の地域 東京都
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価格 ¥300