屍人荘の殺人

本を読んだ感想

今村昌弘の長編ミステリー小説。著者のデビュー作にして、数々の賞を受賞し、映画化もされた大ヒット作品です。
主人公は、神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲。羽村は同愛好会の会長である明智恭介と、映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女・剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねる。しかし、そこでとんでもない出来事に遭遇し、紫湛荘から身動きが取れなくなる。その折、部員の1人が惨殺死体で発見され、そこから連続殺人が始まる。というお話。
バイオテロにより、ゾンビが大量発生し、ペンションが取り囲まれる、という設定がかなり斬新。ちょっと現実味がない話ではありますが、ゾンビの生々しい描写でとても緊張感があります。ホラーサスペンス要素とミステリー要素が上手く融合していて、面白いです。
一方、ミステリはかなり本格的です。ストーリー、トリック、人間模様、動機等どれをとっても洗練されていて、読んでいてワクワクします。
登場人物は多いですが、一人一人キャラ付けがしっかりしているため、識別しやすく、また、ペンションの見取り図が巻頭に掲載されていたりするため、文章から情景を浮かべやすいです。今までにない作品で、とても面白いです。ぜひ読んでみて下さい。

本の説明

著者:今村 昌弘
定価:740円+税
ページ数:381ページ
発売年:2019年

本の情報

出品者 takahashi
出品日 2023年2月18日
カテゴリー 文芸 / 小説
本の状態 目立った傷や汚れなし
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配送の方法 クリックポスト
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価格 ¥300