↺ 2023.07.23 更新

特集東野圭吾のおすすめ小説10選   ミステリー小説の名手の傑作を紹介します

東野圭吾のおすすめ本_10選

ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズなどの人気シリーズを筆頭に、数多くの人気作品を生み出してきた日本を代表するミステリー小説家「東野圭吾」。
しかし、東野作品は、どの作品も人気で、どこから手を付けていいか分からない人も多いはず。
そこで今回は、東野圭吾の作品をまだ読んだことがない初心者の方向けに、独自におすすめの小説を厳選しランキング形式でまとめてみました。
どれも人気の作品で大変面白いので、ぜひ読んでみて下さい。

『東野圭吾』 とは

経歴や受賞歴

1958年大阪府生まれの東野圭吾は、1985年に『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてデビューしました。
その後も、1998年には『秘密』で日本推理作家協会賞を受賞、2006年には『容疑者Xの献身』で直木賞・本格ミステリ大賞を受賞するなど数多くのヒット作品を生み出しています。
ガリレオシリーズや加賀恭一郎シリーズなどドラマ化や映画化された作品も多く、日本ミステリー界を牽引する大人気小説家です。

作品の特徴や魅力

東野圭吾作品は、予測できないストーリー展開がとても魅力です。斬新なトリックや驚きの伏線回収、ラストのどんでん返しなどなど様々な仕掛けが施されており、最後まで気が抜けません。
また、心理描写がとても丁寧に描写されており、魅力的な登場人物が多い点も東野圭吾作品の魅力の一つです。

 おすすめ小説 10選

容疑者Xの献身

おすすめの本1_容疑者Xの献身の画像

  • 直木賞を受賞した大ベストセラー推理小説
  • 伏線回収と完全犯罪のトリックが見事
  • 衝撃のラストに涙が止まらない

直木賞を受賞した大ベストセラー推理小説です。2008年にテレビドラマ『ガリレオ』の劇場版として福山雅治主演で映画化されているため、ご存知の方も多いと思います。

天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘の美里と暮らす隣人の花岡靖子に秘かな想いを寄せています。 ある日、暴力をふるう前夫を、靖子と美里は殺してしまうのですが、 石神は靖子と美里を守るために殺人の偽装工作をします。それに対し、親友である物理学者の湯川学がわずかな綻びから真相に迫っていきます。

物語の出だしで犯人や犯行の様子を明かす倒叙ものである本作は、伏線回収や完全犯罪のトリックが見事な作品で、次第に明らかになる事件に隠された真相には驚かされます。

また、登場人物の行動や心理描写が丁寧に描かれているため、自然と登場人物の境遇に感情移入してしまいます。特に、何が何でも親子を守ろうとする石神の姿には胸を打たれます。衝撃のラストには思わず涙があふれてきます。

映画と原作とでは、登場人物やストーリーの流れは概ね同一ではあるものの、事件の背景や登場人物の心理描写が原作の方が細かいため、映画だけしか見ていないという方にもぜひ原作を読んでいただきたいです。

秘密

おすすめの本2_秘密の画像

  • 1998年度ベストミステリーとして話題を読んだ東野圭吾の出世作
  • 妻の精神を宿した娘との奇妙な共同生活が切ない
  • 驚きの「秘密」に涙が止まらない

1998年度ベストミステリーとして話題をさらい、広末涼子主演で映画化、志田未来主演で連続ドラマ化もされた東野圭吾の出世作です。

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。不運にも妻は亡くなってしまいますが、娘は一命を取り留めます。しかし、娘の体には母親の精神が宿っているのでした。

物語は夫・平介の視点から進みます。外見は娘であるが、中身は妻である女性との共同生活での平介の葛藤・苦悩・嫉妬といった様々な感情がリアルに描かれているため、思わず平介に感情移入してしまいます。

だからこそ、娘(妻)が成長していくにつれ、二人の関係性が徐々に変わっていくのが切ないです。平介の苦悩や葛藤は直接的に丁寧に描かれていますが、妻側の心情は直接的には描かれていないからこそ、色々と考えさせられますね。

そして、タイトルになっている「秘密」。作中では、登場人物たちの抱える「秘密」がいくつも描かれていますが、その「秘密」が一つ、また一つと明らかになる展開が面白いです。予想だにしていない「秘密」に驚き、そして、涙が止まりません。切ない気持ちとともに夫婦愛や家族愛を感じる暖かい作品です。ぜひ読んでみて下さい。

マスカレード・ホテル

おすすめの本3_マスカレード・ホテルの画像

  • 大人気シリーズ「マスカレード」シリーズの第1作目
  • 徐々にお互いを理解し、打ち解けあう2人の姿が美しい
  • 張り巡らされた伏線が鮮やかに回収されていく爽快感

大人気シリーズ「マスカレード」シリーズの第1作目にあたる作品です。木村拓哉主演で映画化もされた大ベストセラー小説です。

都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明だが、事件現場に残された暗号から、次の犯行場所が高級ホテル・コルテシア東京ということが判明し、若手刑事・新田浩介がホテルマンに扮して潜入捜査を開始します。

新田と彼の教育係であるやり手の女性フロントクラーク・山岸を中心にストーリーは展開していきます。当初、職業が違う2人は衝突を繰り返しますが、犯罪捜査のプロである刑事と接客業のプロであるホテルマンとが、次第にお互いの仕事への姿勢やプロ意識を理解し、協力していく姿が素敵です。

また、ホテルを訪れるお客は、それぞれの事情や過去が、しっかりと深堀りされているため、人物像を捉えやすいです。そのため、本筋のミステリ要素のみならず、お客の人間ドラマも見所の一つとなっています。

いくつも発生するお客を巻き込んだ小さな事件が、連続殺人事件を解決する手がかりや伏線になっていくので、話が徐々に繋がっていく爽快感があり、とても満足度の高い一冊です。

ナミヤ雑貨店の奇蹟

おすすめの本4_ナミヤ雑貨店の奇蹟の画像

  • 時空を超えた手紙交換が奇跡を生む感動ファンタジー
  • 伏線が回収され、物語の繋がりが見えてくる
  • 思わず涙があふれてくる

時空を超えた手紙交換が奇跡を生む感動ファンタジー小説。舞台化や映画化もされた大ヒット作品です。

泥棒をした若者3人が逃げ込んだとある古い家。そこは以前、店主が悩み相談を行うことで有名な雑貨店「ナミヤ雑貨店」でした。既に廃業から30年以上の年月が経っていますが、突然、店の郵便口から手紙が投げ込まれます。手紙を開けると、そこには悩み相談が書かれており、過去から投函されたのかと不思議に思った3人でしたが、返事を書くことを決めます。そこから、過去と現在の、あたたかい手紙交換が始まります。

本作は、各章ごとに異なる登場人物にフォーカスしたエピソードが描かれております。どのエピソードも、素敵で心が温まる上、とても読みやすい文章なので、楽しい気持ちでスラスラと読めます。

そして、話が進むにつれ、伏線が回収され、散らばっていたストーリーが一つに収束していく展開がポイント。とても感動的な作品で、涙があふれてくる一冊です。

手紙

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  • 犯罪加害者の親族の苦悩を描いた作品
  • 殺人犯の弟が、必死に生きる姿が感動的
  • 読後感は爽快

直木賞候補にノミネートされ、ドラマ化や映画化もされたベストセラー小説です。

弟と2人暮らしの武島剛志は、弟を大学進学させるためのお金に当てがなく、やむを得ず空き巣に入り、勢い余って強盗殺人を犯してしまいます。兄の犯した罪により、弟の直貴は次第に苦しめられていく、一方、獄中の兄からは毎月手紙が届きます。

犯罪加害者の親族に焦点をあて、その苦悩を描いた作品です。進学や就職もままならず、何をするにしても殺人犯の弟というレッテルが障壁として立ちはだかる描写がとてもリアルに描かれており、途方もない絶望感を感じます。

また、兄から届く手紙を通して、獄中で平穏な暮らしをしている兄と社会で苦しむ弟が対照的に描かれている点が印象的です。弟の苦悩がより強調され、読んでいてとても苦しいです。

それでも、この物語に救いがあるのは、弟が兄の存在で苦しみながらも、前を向いて必死に生きて、小さな幸せを掴んでいくところにあります。終始重い内容ではありますが、すっきりとした気持ちで読み終えることが出来るのは、その点によるところが大きいでしょう。いつ誰の身に降りかかってもおかしくない現実的な話だからこそ、色々と考えさせられる作品です。ぜひ読んでみて下さい。

聖女の救済

おすすめの本6_聖女の救済の画像

  • ガリレオシリーズの5作目に当たる長編作品
  • 完全犯罪の全貌が凄い
  • 内海と草薙の2人の刑事が活躍する展開もポイント

ガリレオシリーズの5作目に当たる長編作品。テレビドラマ「ガリレオ」の中でも映像化されたベストセラー推理小説です。

資産家の男が自宅で毒殺されます。飲んだコーヒーから毒物が検出されますが、その混入ルートは不明。男から一方的に離婚を切り出されていた妻・綾音は犯行時間、実家に帰省しており、アリバイは完璧。捜査が暗礁に乗り上げる中、内海刑事は湯川に協力を依頼します。

倒叙ミステリーに近い作品で、序盤に犯人の目星が付き、後はどうトリックを暴いていくのかが見所です。犯人が仕掛けた完全犯罪の工作が完璧で、どうやってアリバイを崩していくのか先が気になって仕方がありません。

そして、終盤にかけて徐々に明らかになってくる全貌はまさに驚き。伏線が徐々に繋がっていく流れは圧巻で、ページをめくる手が止まりません。

今作は、内海と草薙の2人の刑事が活躍する展開もポイント。綾音に対して恋心を抱く草薙と、完璧なアリバイがあるにも関わらず女の勘で綾音に疑いの目を持つ内海がぶつかり合う展開は見所の一つです。

真夏の方程式

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  • ガリレオシリーズの6作目に当たる長編作品
  • 伏線の張り方と回収が見事
  • 湯川と子供との交流が心温まる

ガリレオシリーズの6作目に当たる長編作品です。2013年には『ガリレオ』シリーズの劇場版第2作として映画化された人気作品です。

物語の舞台は美しい海が広がる町・玻璃ヶ浦にひっそりと佇む寂れた旅館・緑岩荘。ある日、旅館近くの岩場で宿泊客の変死体が発見され、捜査の過程で、その身元が元警視庁の刑事・塚原であることが判明します。捜査が難航する中、たまたま玻璃ヶ浦を訪れていた天才物理学者・湯川が事件の真相に迫っていきます。

物語は、塚原の殺人事件と塚原が関与していた過去のある事件の2つの事件の真相を辿る形で進行していきます。現在と過去の時間軸が小気味よく切り替わりながら物語が進んでいくため、長編の作品ではありますが、長さを感じず最後まで一気に読めてしまいます。

伏線の張り方がとても自然で、伏線が回収されながら、事件の全貌が明らかになっていく展開は読んでいてワクワクが止まりません。

今回は湯川がこれまで苦手としていた子どもとの交流が描かれているのも大きな特徴です。湯川と恭平少年とのやり取りは、とても心が温まります。とても読みごたえがあるおすすめの作品です。

パラドックス13

おすすめの本8_パラドックス13の画像

  • 世界に残された13人の生き残りをかけた物語
  • 謎の現象の真実が面白い
  • 登場人物が意見をぶつけ合うさまが圧巻

世界に残された13人の生き残りをかけたSF的ストーリー。

13時13分13秒を境に世界から人が消え、無人の東京に境遇も年齢も異なる13人の男女が残されます。彼らはこれが、ごく少数の政府関係者と科学者のみが知る「P-13」現象であることを知りますが、「P-13」現象とは一体なんなのか、なぜ彼らが選ばれたのか。極限状態を生き抜こうとする13人は次第に不思議な世界の謎に迫っていきます。

物語は、極限状態の中でも、リーダーシップを発揮しようと奮闘する何事にも冷静沈着な兄・誠哉と兄とは正反対で感情的な冬樹の兄弟を中心に展開していきます。

途中で明かされる「P-13」現象の謎がとても面白いです。非現実的な設定でありながら整合性がとれているため、思わず「なるほど」と納得させられます。

また、極限状態の中で葛藤する人々の心の揺れがとても繊細に描かれており、自然と小説の世界観に引き込まれます。何を支えにどう生きるか、どれだけ生に執着するか、それぞれの価値観がぶつかり合う姿は迫力があり、圧倒されます。

結末がどうなるのか、気になって仕方がないおすすめの一冊です。

ゲームの名は誘拐

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  • 誘拐犯の視点で進む斬新なストーリー
  • ラストに待ち構える驚きのどんでん返し
  • 頭の切れる2人の手に汗握る攻防が見所

映画化もされた長編ミステリー小説。

広告会社の敏腕プランナー・佐久間は、リーダーとして進めてきたプロジェクトを、クライアントである自動車会社の辣腕副社長・葛城によって没にされます。腹いせに葛城の自宅に出向いた佐久間でしたが、偶然、葛城邸から家出してきた娘と出会います。佐久間はその娘と共謀し,偽装誘拐を葛城に仕掛け、身代金3億円を奪い取ろうと画策するのですが … 。

物語は、終始犯人側である佐久間の視点で進むのが特徴的で、とても新鮮です。頭の切れる佐久間と葛城の攻防が見所で、佐久間の思惑通りに計画が進んでいく展開は爽快。しかし、徐々に葛城の影が迫ってくる展開にハラハラドキドキします。

終盤にかけて、一気に加速していくストーリーからは目が離せません。物語を読みながら感じていた少しの違和感を回収しつつ、ラストに待ち構えるまさかのどんでん返しは圧巻。とてもよく練られたストーリーに脱帽です。

テンポよく話が展開していくため、スラスラと楽しく読めるオススメの一冊です。

犯人のいない殺人の夜

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  • 全7作品のミステリーが収録された短編集
  • ストーリー展開が斬新で面白い
  • 様々な人間ドラマが面白い

表題作を含む、全7作品が収録された東野圭吾初期の短編集。どの作品も一味違ったひねりがあるミステリーで、とても面白いです。

また、本筋のミステリーのみならず、人間ドラマが展開される点もポイント。ちょっと切なくなる人間ドラマから、ぞっとするような人間ドラマまで、幅広い人間模様が描かれていて、飽きずに楽しく読めます。

その中でも、表題作「犯人のいない殺人の夜」がおすすめです。ある夜、資産家である岸田創介の家で安藤由紀子という女性が殺害されます。偶然居合わせた家庭教師の卓也は岸田からの依頼を受け、事件自体を隠蔽しようと画策するのですが、由紀子の兄・和夫が不審に思い始め、徐々に完全犯罪の綻びが見えてきます。

物語は殺人事件があった夜と現在の2つの時系列が切り替わりながら進んできます。ストーリー展開が斬新で面白く、様々な仕掛けが施されているため、何度もアッと驚かれます。

 おすすめ小説10選   作品一覧

No. タイトル 画像 商品リンク ポイント 電子書籍 文庫本 文章量 出版社 発売年
1 容疑者Xの献身 おすすめの本1_容疑者Xの献身の画像 天才物理学者の湯川が殺人の偽装工作を暴いていく大人気作品 394ページ 文藝春秋 2008年
2 秘密 おすすめの本2_秘密の画像 様々な「秘密」に心を揺さぶられる × 452ページ 文藝春秋 2001年
3 マスカレード・ホテル おすすめの本3_マスカレード・ホテルの画像 ホテルの客が引き起こす事件の一つ一つが面白い × 520ページ 集英社 2014年
4 ナミヤ雑貨店の奇蹟 おすすめの本4_ナミヤ雑貨店の奇蹟の画像 過去と未来の交差が巧みでページをめくる手が止まらない 413ページ KADOKAWA/角川書店 2014年
5 手紙 おすすめの本5_手紙の画像 兄の存在に苦しめられながらも必死に生きる弟の姿が美しく涙があふれてくる × 428ページ 文藝春秋 2006年
6 聖女の救済 おすすめの本6_聖女の救済の画像 犯人が仕掛けた完全犯罪の工作が気になって仕方がない × 432ページ 文藝春秋 2012年
7 真夏の方程式 おすすめの本7_真夏の方程式の画像 伏線の回収の仕方が見事で、最終盤まで気が抜けない × 463ページ 文藝春秋 2013年
8 パラドックス13 おすすめの本8_パラドックス13の画像 非現実な設定ながら話の作り込みが細かく一気に引き込まれる × 576ページ 講談社 2014年
9 ゲームの名は誘拐 おすすめの本9_ゲームの名は誘拐の画像 誘拐犯の視点で進む斬新なストーリー × 339ページ 光文社 2005年
10 犯人のいない殺人の夜 おすすめの本10_犯人のいない殺人の夜の画像 全7作品のミステリーが収録された短編集 × 336ページ 光文社 1994年

東野圭吾の新刊 / 新作最新情報をチェックしてみよう

魔女と過ごした七日間

発売日:2023/3/17   電子書籍:×   文庫本:×

新刊1_魔女と過ごした七日間の画像

  • 「ラプラスの魔女」シリーズの最新作
  • 着実に事件の真相に迫っていく展開が面白い
  • ミステリー要素のみならず青春物語としても満足度の高い一冊

不思議な力を持つ女性・円華が登場する「ラプラスの魔女」シリーズの最新作。東野圭吾の100作目に当たる記念すべき作品です。

主人公は中学3年の陸真。陸真は幼いころに母親を亡くし、元警察官の父親と2人家族でしたが、ある日何者かによって父親が殺害されてしまいます。
父親の死の真相を知るべく立ち上がった陸真は、親友の純也や円華の助けを借りながら、事件に潜む謎に迫っていきます。

警察側の視点と陸真側の視点が交互に入れ替わりながら物語は進んでいきます。AIによる顔認証やDNAデータベースなど最先端技術を用いる警察側と円華の特殊能力をフル活用する陸真側とで事件に対するアプローチが全く違っていてとても面白いです。

陸真と純也の向こう見ずな危なっかしい行動に何度もひやひやしながら、着実に事件の真相に迫っていく展開からは目が離せません。ミステリー要素のみならず、二人が成長していく姿も繊細に描かれており、青春物語としても満足度の高い一冊です。

マスカレード・ゲーム

発売日:2022/4/20   電子書籍:×   文庫本:×

新刊2_マスカレードホテルの画像

  • マスカレードシリーズの4作目
  • 様々な仕掛けにハラハラドキドキの連続
  • 刑事・新田とホテルクラーク・山岸のぶつかり合いが見所

刑事・新田がホテル・コルテシア東京で潜入捜査を行うマスカレードシリーズの4作目。

関連性がないと思われた3つの殺人事件。しかし、どの事件の被害者も加害者として人を殺めた過去があったのでした。
やがて、過去の事件の被害者遺族がホテル・コルテシアに同時に宿泊することが判明。新たな殺人事件の危機が迫る中、新田を含む刑事たちは再びホテル・コルテシアでの潜入捜査を開始します。

おなじみの潜入捜査ですが、警部となった新田が責任者の立場として見事なリーダーシップを発揮する姿がとても新鮮で面白いです。ストーリーも最後の最後まで結末が見えず、様々な仕掛けにハラハラドキドキの連続です。

なんと言っても、刑事・新田とホテルクラーク・山岸のぶつかり合いが見所。二人のプロフェッショナルとしてのプライドが衝突しながらも、絶妙なバランスで事件解決に向けて突き進んでいく展開は圧巻です。

東野圭吾の作品を読んでみよう

東野圭吾のおすすめ小説をランキング形式で紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
今回は代表作と最新作を厳選して紹介しましたが、他にも多くの人気作品があります。
電子書籍化や文庫本化されている作品も多いので、気軽に面白いと思った一冊を手に取り、読んでみてはいかがでしょうか。お気に入りの作品がきっと見つかるはずですよ。

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昔の名作から最新作まで幅広く紹介します

この記事を書いた人

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けんぞう

東京都文京区在住のけんぞうです。

本が大好きで、自分が読んで面白かった本などを中心にWEB編集者として様々な情報を発信しています。

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